なんか思ってたBAD ENDと違うぞ……。 🤔
本当は自分から堕ちていくBADだったのですが、気づけば催眠?快楽系陵辱になっていました。

魔法戦士ハルティエルA第三話
↑若干修正したのでこっちの方が読みやすいと思います。

■予定■
絵を描いて更新出来る場合:エロバトルの話(積みゲー消化しようとしてた)
10000文字以内という制限付けてヒロピン作品を書きたい。()

■雑記■
↑キャプションにも書いたのですが、ここ12日くらい全く絵が描けてません。
回復してきてはいるので……そ、そろそろ。
そういえばDLsiteでセールが始まっていますが――
うちのサークルは何もしなかったので参加しないと思います。
でも一応ハルティエルAで更新はしてるし――どうしよう。(ヽ´ω`)
少し考え中です。

ここ最近見てたアニメ(dアニメストア)
リゼロ(25話):面白かった。ヒロインが即デレヒロインじゃなくヒロインしてた。立ち直らせる系ヒロイン強い。レムさんのヒロイン力強い。スバル君も性欲目的とかラッキースケベがなくて良かった。泣いて泣き喚いての回とか後半のスバル君のクズっぷりから立ち直ってく流れとか好き。
ギルティクラウン(22話)・バカテス(2期OAD含む)(28話)・あれは伝説の不採用通知(12話)・ロクでなし(12話)・ゆゆゆ(12話)・シンフォギア(26話)・最弱無敗(12話)←正直やってしまったと思った。
もっと遡ると――
天使の3P(12話)・バンドリ(13話)・サーバント×サービス(12話)
…………186話?🤔
見たと言いつつソシャゲやったり他の事してたので、実際覚えているのは数作品だけだと思います。

■雑記2■
比率と言っても構図によって長さの見え方変わるし――そこに比率あっても実際に描くのは話が違うし……絵の一体感、くすぐりでいうなら大笑いしてる時は顔が上に向いてるようなイメージを意識するとラフがゴミ箱にいく。
あと感触、肉壁にもまれて胸が潰れたり、そういうので大きさが変わる人体バランスが描けないため結局肉壁と人間を乗せたような絵になってしまう――。ネバ絵でいうなら引っ張りももがきもなく粘液がくっついてるだけ。
あと肩回りと顔――こいつらがいつまで経っても描けない。絵を描き始めて3年以内に基礎というか――顔は右向き・身体は正面のひねりや、首が見えなくなるような構図を覚えておくべきだった。(ヽ´ω`)
手とかも描けないけど、そこまで言ってたら到底描けない。
もう完全に苦手意識ついちゃいました。最近絵が描けない理由はこんな感じです。
何であれまずは一枚、完成させないと絵描きとしてフェードアウトしそう……。
流れを変えなければ。


■約20000文字

■6000文字くらいまで本編。他BAD ENDです。

絵は今現在も描けないためなし。


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 空霜市に住む魔力を持たない一般人を全て結晶化し、魔力空間に閉じ込めエネルギーを吸収していた【大量失踪事件】。この事件は魔法戦士たちが全ての魔法空間を破壊したことにより解決された。奪われた人々も全て空霜市に戻り、来たるべき悪との決戦に備え一時の休息を得る魔法戦士たち。

本日もパトロールをしてゆっくりしようとしていたが――この日はどこか違っていた。

「待ちなさいっ!」

少女は怪しい影を目撃し、車一つない道路を駆け抜けていた。このピンクのボブヘアー、うなじに若干の癖毛を持つ少女こそ【魔法戦士ハルティエル】。数ヶ月前にエクスプロイットが起こした【無心病事件】を解決し、【大量失踪事件】でも多大な功績を残した魔法戦士である。

 少女の容姿だけ見れば歴戦を戦い抜くような屈強の戦士に見えない。I字型のノースリーブシャツに赤いコルセットのような服を纏ったラインはとても華奢で、丁度一般男性の掌で包めそうなサイズの双丘には可愛らしさも覚える。また無駄のない二の腕、ピンクのラインが入った清潔感溢れる白手袋、襟元にはピンクの宝石を装飾した赤いリボン、そのどれもが戦士という言葉には程遠い少女を表現していた。そして綺麗な脚線美を描く黒のサイハイソックス、手袋と同じ模様のブーツ、白のラインが入った赤茶色のプリーツスカートはより彼女の魅力を惹き立てる。

 こんな子が魔物と戦うのか……と疑問すら抱かせる姿の少女は今正に魔物と対峙していた。右手に握る桃色の刀身をした片手剣を振り下ろすと、緑色を突風が飄々と飛び回る影を追い詰めていく。

 そしてとうとう鬼ごっこを諦めたのか――周囲にあらゆる建物が存在する市街地の真ん中で視線を重ね合わせた。

「やれやれ、もう少しあなたの熱い視線に悶えていたかったのですが――仕方ありませんね」

月夜に照らされた影はやはり人間とは思えない姿をしていた。細々とした体型に暗いエメラルド色をした表皮、極めつけは顔面の半分を覆うレンズだ。顔に丸みがあるせいかどこか炊飯ジャーを連想させる。何から何まで不気味。彼の全てが対象に化け物と伝えていた。

 動きを止めた魔物はレンズを妖しく光らせる。まるで覗いた対象の全てを吸い込んでしまいそうな眼光――ハルティエルも咄嗟に身体をそらす。

「魔法空間ではそのレンズに苦しめられたけど、今はもう違う。その手は食らわないわ!」

 妖しい視線を避けたハルティエルは足に突風を放ち急加速――! 弾丸のような勢いで一気に魔物との距離を詰める。そして一閃、横に描いた桃色の斬撃は見事魔物の表皮を切り裂いた。

「ぎっ! やはりそう簡単にはいきませんか」

しかし浅い、切り口もかすり傷程度――疾風のような先制攻撃は決定打には至らなかった。すかさず距離をとる魔物。ハルティエルは大きく息を吐き、額に汗を垂らしていた。

(この魔物の能力は非常に厄介。できれば能力を使う前に決着つけたかったけど……やっぱりそう甘くないよね)

 実はこの魔物、以前魔法空間でハルティエルと戦った事がある。その時は魔物から退却したため事なき事を得た。――しかしその時は魔物がハルティエルを見逃した形、実際は眼前の魔物に手も足も出なかったのだ。彼女が垂らした冷や汗の原因はそこにある。いつもパトロールで出くわすはぐれ者なら先ほどの一撃で終わっていただろう。改めて感じる強敵の圧力にハルティエルの身体は僅かに硬直していた。

「どうしたんです? 顔色悪いですよ?」

黙り込み次の一手を構える彼女に魔物は妖しく微笑む。

「ふふふ、私も乗ってきたしそろそろ始めましょうか。まずは全ての魔法空間を破壊してくれたこと、感謝いたします。これで空霜市に沢山の【視線】が生まれた。これであなたを見逃す理由はなくなった」

まるでいつでも倒すことが出来たと言わんばかりのセリフにより一層身体が強張る。

「全視姦察、空霜市八つの怪異現象【八怪シカンジャー】。今宵はあなたに視線の悦びを与えましょう」

悪の組織最高幹部四法柱ですら手を焼くハルティエルを手玉にとった魔物――シカンジャーの視線が彼女に襲いかかる。

 

■2■

 

「せぇい!!」

空霜市にはエクスプロイットと魔法戦士の戦いを記した【四法の伝説】以外に、【八つの怪異現象】というのが存在する。その内の一つに、レンズに魅入られた者は視線を浴びただけで失禁し、ある者は視線を浴びただけで絶頂が止まらなくなる現象が記されていた。今までは根も葉もない噂だったが今は違う。こうして今、その魔物を彼女の剣が捉えようとしているのだ。

「こっの!!」

突風を放ち、動きを止めたところに一撃――しかし紙一重でかわされる。雷の魔法で逃げ場を塞ごうとするが、それもまた想定外の方向へ逃げられる。今度は足元に氷の魔法を放って動きを止めようとしたがすでに宙へ舞っていた。

まるで彼女の動きを読んでいるかのように回避するシカンジャー。必死の攻撃が子供の様にあしらわれる焦りが彼女の動悸を早まらせていた。

「そろそろ私の能力も見てくださいよ!」

 再びレンズが妖しく光る。避けきれないと判断したハルティエルは咄嗟に目を閉じた。

「魔法空間で戦った時のことは覚えているわ! もうそのレンズは見ない!」

 強気な言葉と裏腹に身体は若干萎縮している。それもそのはず――目を閉じて対策するという事は、その間華奢で綺麗な膨らみをしたプロポーションは無防備に晒されるのだ。そこを攻撃されるかもしれない――という疑念のせいか、動きに固さも見える。通常の攻撃であれば受けることすら覚悟した決死の対策、それ以上に魔法空間で受けた【レンズ】は危険なのだろう。

「目を閉じただけで対策出来ると思っているのですか?」

しかしシカンジャーから放たれた言葉は彼女の覚悟をあざ笑うようなものだった。魔法戦士にしか伝わらない魔力の本流が一帯を包み込んだ瞬間――彼女は空間が変わったような感覚に襲われた。

「やっ! あっ!!」

 

20171128






 

 目を閉じているのに感じる――視線、視線、視線。ここは無人の道路、しかも誰とも目を合わせていないのに感じるのだ。自分を見ている――スカートから流れる傷一つない艶やかな足も、シャツから分かる可愛らしいサイズの胸も、今、彼女の全てを視られている。

「はぁぅ……ぁ……や、やだ。視ないで……」

 緊張と覚悟に固められた心はバターを溶かすように羞恥心が混ざり合い、絡め取られてゆく。そして羞恥心が混ざり合った心は身体へと流れていき、火照りと痺れを与えていた。

(だ……め。これ……身体中、視られてる――。私の姿から恥ずかしいところ、心の中まで……。いや、触ってきて――)

「はぁ……ぁぁ……やだ……触らないで……」

「ふふふ、どんどん顔が紅くなってきていますよ?」

 触られている、衣服越しなのに中へ入ってくるように……両の乳首に、ふとももに、二の腕、そしてショーツに……。今の彼女は目隠しされて全身を愛撫されているような感覚に襲われていた。頭の中で違う、違うと否定するが熱い視線を受ける感覚は止まらない。

「あぁぁ……。ン……あぁ……なんで、これ……」

(ダメ、違う。これは幻覚――レンズから放たれる幻覚なの。これに呑まれたらこないだと同じになっちゃう。負けない……!)

乳首にはくりくりとショーツには素股のようにすりすりと――

「はぁぅ!! あっ、あぁん!」

一度感じたら病みつきになるような視線の愛撫が彼女を捉えていた。

「ゆっくりとほぐれていきなさい。そして視線の悦びを覚え、あなたも私と同じ身体になるのです――」

「あぁ……ふぅ……。胸やあそこ、触っちゃ――!!」

(目を開いてないのに、なんで? 本当に幻覚なの? 衣服の中に指を入れられてもぞもぞしている感覚は、本当に魔物に触られてるんじゃ――)

「あぁぁ……やぁ、やめて……触らないで」

(目を開いて、確認を――)

瞬間、ハルティエルは脱力する身体に鞭を打ち思いきり唇を噛んだ。すかさず自身の身体に電流を走らせ、快楽の波を吹き飛ばす。

「つう!!」

そしてそのまま、ニタリと笑みを浮かべているシカンジャーに対しても魔法を放つ。風の刃がエメラルドの表皮を切り裂いていく。

「ぎぃぃ!! 油断しました!!」

「こないだみたくなると思わないで!!」

レンズから逃れた彼女はようやく曇り一つない澄んだ瞳を覗かせた。そこには紫色の血をポタポタ流している魔物と静寂に包まれた市街地の景色が広がっていた。

「やっぱり幻覚だったのね。とっさに反応して正解だったわ」

 これがシカンジャーの能力。レンズという視線から全てを覗き込み、身体の芯をほぐし快楽の波へと溺れさせていく。レンズを防いだにも関わらず全身からは汗が噴き出し、透き通った肌は赤みを帯びている。もしレンズを見ていたら正に一巻の終わり――どんな力を持っていても一撃必殺の洗脳力を持つ。魔法空間で感じた悪寒を思い出し、彼女の身震いが止まらなくなる。

(ダメだ。目を閉じて対策出来ないとなったら――っ! そうだ、さっきのレンズは防いでいたんだ)

 そこで彼女はハッとなりある疑念を思いつく。対するシカンジャーも傷口が筋肉で塞がれ、再び彼女へ矛先を向けていた。

「魔法戦士ハルティエル――やっぱりあなたは素敵です。あなたは今まで狂わせてきた他の誰よりも心が美しい。是非とも私の世界に招待したい」

(どうする? 多分だけど対策は分かった。これに賭けるしかないと思うけど、どうやってその状況を作るか? 一度退いて虚をつくか、それとも――)

ここでハルティエルは――

 

一度退いて虚をつく作戦を選んだ→次のページへ

 

自分の考えを信じた→このまま下へ

 

心を落ち着かせるように一息つき、両の足をしっかり大地へ踏みしめた。

「お断りするわ。そしてもう誰もあなたのレンズに写させない!」

 シカンジャーが動く前にハルティエルは大地の魔法を繰り出す。妖怪ヌリカベを連想させるような大きな壁が彼女の四方を覆っていく。

「ほう……! 自分を拘束するとは――どういうつもりですか!?」

 そう、大地の壁が塞いでるのは魔物ではなくハルティエルだ。しかもこの壁は倒れ込み円柱のような形で固まってしまった。これでは上空へ逃げることも出来ない。空気一つ入らない密室――ハルティエルは完全に逃げ場を失ってしまった。

(なーんて、実は分かっていますよ。あなたの試み。それをやる度胸は認めましょう)

(シカンジャーの能力はレンズによる【洗脳催眠】だと思っていた。もちろんそれが本命だけど実は違う。シカンジャーは【五感】を狂わせることが出来る)

(私の能力はレンズだけではない。風の音――聴覚からも狂わせられますし、風が触れる感触からも狂わせられる。だから私の能力範囲外まで逃げるか、自分の感覚を遮断すれば良い)

 両者口には出さないが意思疎通でもしたかのように考えは一緒だった。ここまでの考えは一緒――決めるのは次の一手だろう。

(外したら私の負け。この一撃で決められなければ私の負け。読まれても私の負け……)

 剣を放した右手に何かが収束していく。

(しかし人間は呼吸出来ない――。この諸刃の守りもそう長くは持たないでしょう。私はあなたが出てきたところを視れば……いや、違う、これは――)

 僅かに――ほんの数秒だが彼は慢心していた。彼女が逃げ場や視覚を失っても欲しかった数秒の隙を与えてしまった。

(でもラピスが――みんなが待ってるから、私は負けないっ!)

「フルーティア!!」

風の魔力を最大限凝縮した超突風のエネルギー波【フルーティア】。彼女の十八番である必殺魔法は岩壁を穿ち――

「ぎゃああぁぁぁああああ!!!」

見事シカンジャーのレンズへと直撃した。螺旋の刃を描きレンズを粉々に砕いていく。

「私の、私のレンズが!! おのれ、おのれぇ!!」

「っ! ああぁぁ!!」

「こうなれば私の最大魔力で――ぎっ!!」

 紙一重――シカンジャーが放つ魔法より前に、大地の魔法を解いたハルティエルの剣閃が彼の身体を分断させていた。

「な、なにも……視えな――っ」

 月夜に照らされた身体は灰になり風と共に消えていく。シカンジャーが消えたあともしばらく硬直し、肩で息をする魔法戦士。

「はぁ……はぁ……はぁ……か、勝てたの?」

 彼女が勝利を理解するまで実に3分ほどかかり、理解した途端気持ちの線が切れたのかその場にへたり込んだ。

「よ、良かった。フルーティアで倒せなかったときはダメかと思った」

 今までの魔物と比べ戦闘時間もダメージも少ない。しかし一撃必殺を持つシカンジャーと戦うハルティエルは今までにない心労を覚えていた。

 震える足も戻った彼女は、最後の順路を回り無事帰路を迎えるのだった。

 

「ハルちゃん! おかえりです!」

 さつきの帰宅を太陽のように明るい笑顔で迎えてくれる水色の髪の少女。疲労に包まれていたさつきの表情にも笑顔が戻る。

「ただいまラピス」

「ハルちゃん! 今日はすごそうな敵の反応がありましたが――大丈夫でしたか?」

「うん、実はね――」

「なんと! 明日香ちゃんの家にあった【八怪の本】って魔物で実在していたのですか!? だとしたらあと7体も――それはマズいですね」

「ううん、きっと大丈夫だよ。私達ならきっと――」

「? ハルちゃん、今日は何だかご機嫌ですね?」

「ふふ、なーいしょ♪」

「えぇ~、ズルいです! なにか策があるなら教えてくださいですよ!」

 

こうして――魔法戦士ハルティエルの一日は無事に終わるのだった。

 

 

 

 

■BAD END 【視られた身体】■

 

→ 一度退いて虚をつく作戦を選んだ

 

 ここでハルティエルは反転、魔物に対し背を向けた。

「ほっ!?」

(シカンジャーの能力はレンズによる視覚の幻惑だけじゃない。聴覚、触覚にも作用する何かを持ってる。なら一度退却して――)

 呆気に取られた魔物をよそに彼女は全速力――全力疾走で市街地の建物へと紛れて行く。どこかこの判断に胸騒ぎを覚えつつも足を止めない。止められない。シカンジャーの能力は一撃必殺、レンズの呪縛にかかったら終わりなのだ。他の感覚であれ次に幻覚を覚えたら戻れる保障がない。そう思うと足を止められるわけがなかった。

「はっ! はっ! とりあえず能力がかからない範囲まで逃げて――」

「ほほほほほほ! 耐え切れませんでしたか!?」

シカンジャーの高笑いが何処からか聞こえてくる。そんな言葉も無視してがむしゃらに走り続けるが――

「ひっ……!」

 

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 いつの間にか複数の視線が彼女を捕捉していた。これもシカンジャーの幻惑だろう、しかし彼女は蛇に睨まれたカエルのように動きを止めてしまう。

「や、やだ……視ないで」

再び身体の芯から疼きがこみ上げてくる。全身の震えを抑えるように華奢な自分を抱きしめるが止まらない。

「はぁ、はぁ……んんっ……なにこれ……身体が……」

 びくん、びくんと身体が脈を打つ。視線の熱が肌をすり抜け血液へと渡り、快楽の電流を送り続けているような――今の彼女はそんな感覚を覚えていた。熱も伝わり雪のように透き通った肌も紅く染まっていく。

『残念でしたねぇ。いやいや、残念ですね。まさか空霜市最強の魔法戦士と謳われたあなたが私から【逃げる】を選択するとは……。視られたくない恐怖、後ろめたい事――私そういうのを覗くのも大好きですよ』

 闇夜に響くシカンジャーの高揚した声、全ては理解出来ずとも言っている事は理解出来た。全てを視通すシカンジャーから逃げてはいけなかったのだ。一瞬でも背を向けたらそれこそ致命傷――今の彼女のように視線の魔力に拘束されてしまう。

「あっ、あぁぁ!!! やだ、身体がしびれて――」

 周囲から見れば彼女が1人悶えているだけ、1人でうずくまり、1人で喘ぎ声を出し、1人で感じている。

しかし彼女からすれば透明人間に愛撫されているような感覚――風の音が人の気配を認識させ、夜風の冷たさが身体中を優しくなぞられるような不快の快楽が全身を巡っている。【逃げた】行為が精神的にも【逃避】を連想させ、その事が彼女の戦意を恐怖へと塗りつぶしていく。

「あっ、あぁぁぁ……やめて。視ないで。触らない……で――そんなとこ、だめ……! やだ、スカートの中にまで入ってこない……で……」

 耐え切れなくなったハルティエルはとうとう膝を着いてしまう。スカートに隠れた健康的で肉のある太ももには汗と――蜜のような液体が内股を伝っていた。

「んっ!! あっ、はぁぁぁあ!!」

 そして乙女座りの状態から二・三回身体をのけ反らすと、甘い吐息を立てながらそのまま倒れこんだ。

『私の能力が聴覚や触覚も惑わすことが出来る――そこまでは良かったんですけどねぇ。まさか私の最大の能力である【視線】から逃れられると思うなんて傲慢極まりない――これはお仕置きが必要ですねぇ』

 

■2■

 

「あっ、あっ……あぇ……ぁ」

 

夜の公園、街灯が照らす薄暗いベンチに座る人型の魔物に対し跪く魔法戦士の姿があった。視線の拘束に捕まったハルティエルは視線一つ逸らさず妖艶に光るレンズを見つめている。その瞳は泥が入り込んだように淀み、濁っていた。

「あなたは学生のテストで高得点を取ったとき、誰かに見てもらいたい――褒めてもらいたいと思ったことはありますね?」

「な、なにを――んっ」

 言葉はごく普通の質問――しかし彼の指は彼女の両の耳へと入り込み、まるで綿棒で耳を掃除するかのようにぐちゅぐちゅとかき回していた。

 耳の中から脳をかき混ぜるかのようにぐちゅぐちゅと――優しく、ねっとりかき回していく。

「んっ、あっ……なにしてる……の?」

「いま質問しているのは私ですよ。私の質問に答えなさい」

「あっ、あぁぁ……んぁぁ……やめ……ぐちゅぐちゅ……響く」

 ほじくる指にも力が加わるとそれに併せて彼女の身体もビクンと跳ね上がる。

 この光景は正に5円玉の振り子で相手を堕とす催眠術そのものだった。

ぐちゅぐちゅと耳から脳を揺らし、緊張・警戒する身体をほぐしていく――

妖しいレンズに魅入られた瞳は目を開きながら夢を見ているように蕩け――

脱力した身体は最早唾液を飲む力すら残っていない。

「は、はい……【視て欲しい】と思いました……」

 最初は抵抗の意思を示した魔法戦士も今では視線の虜。初恋の相手に出会った少女漫画のヒロインみたく赤面し、彼のレンズに微笑みすら浮かべている。

「よろしい。それがあなたの潜在的願望――普段表に出せない感情です。容姿であれ実力であれ見てもらいたい、褒めてもらいたい――この芽吹いた心がどう育つか、愉しく視させて頂きますよ」

この一言から魔法戦士ハルティエルは壊れていく――。

 

「ハルちゃん! おはようございますです! 昨日はよく眠れましたか!? ってハルちゃん、昨日そのまま寝ちゃったんですか……」

 水色の髪をした少女が栗色のボブヘアーをした少女【春川さつき】の布団を揺らしている。明るい声に反応し、さつきは重いまぶたを二、三度こすり意識をハッキリさせていく。

「あれ? ラピス……わたし……」

 どうやら栗色のボブヘアーをした少女は意識がハッキリしても状況を理解していないようだった。自分の手、周囲を見て、目の前にいる少女を見ても目から迷いが消えない。

「ハルちゃん、大丈夫ですか?」

「あ、あはは。ごめん。昨日あれからどうなったのか記憶がなくて……」

「なんと! 昨日ハルちゃんは空霜市八つの怪異現象である【八怪のシカンジャー】を倒したんですよ。その様子だとよっぽどの強敵だったようですね」

 倒したという一言を聞きさらに戸惑うさつき。

「勝った? 私が……?」

「はい、昨日そう言ったのはハルちゃんじゃないですか? 実際シカンジャーの反応はなくなっていますよ」

 呆然と頭に手を置くさつきを見て、ラピスの明るい笑顔にも陰りが浮かぶ。

「ハルちゃん、本当に大丈夫ですか? なんでしたらボクがハルちゃんの容態を調べて――」

「う、ううん。大丈夫。まだ寝ぼけてるみたい。昨日そのまま寝ちゃったみたいだし、シャワー浴びてくるね」

 ふらふらとした足取りで自身の部屋から出て行くさつき――そんな弱々しい背中にどこか不安を覚えるラピス・ノートだった。

(調べるって聞いたとき、なんだか胸がきゅんって……。調べる――私の身体を【視られる】……か。ううん、記憶の混乱はあるけどシカンジャーは倒せたんだ。もう終わったのよ。気にしないようにしよう)

気にしないように――

 

 

空霜市にはカルティクスの部下になれず捨てられた失敗作、魔法空間で倒しきれなかった魔物が徘徊している事があり、彼女たちはそれを【はぐれ者】と呼んでいた。

今夜もラピスの探索センサーにはぐれ者が二匹引っかかったのだ。場所は公園、すでにパトロールをしていた春川さつきは人目のないところでオーブに意識を委ねる。そして栗色の髪は可愛らしい桃色の髪へと変色していき――

「っな、なにこれ!?」

 彼女は自身の姿を見て絶句する。変身自体は問題ない、いつも通りの姿だ。しかし問題なのは全体的に布地が薄い。今夏にピッタリなクールビズではあるが、それでも薄すぎる。まるでビニール袋を着用しているような――少しでも濡れれば桜色の突起が透けてしまいそうだ。そしてこれが2つ目、いつもなら程よい胸を支えるブラが着用されたままなのだが変身した拍子になくなっている。動けば胸が揺れるだけでなく、突起物がこすれてしまいそうな不安を覚える。

 最後にスカート、こちらも夏服のスカートよりも布地が薄く紙のようにペラペラとしている。幸い大事な三角地帯は隠れているが、布地に触れた他の部分はくっきりと見えてしまっている。つまり内股にしてしまえば――座ってしまえば白のショーツすら透けてしまうかもしれない。それら全てが彼女の体温をグングンと上昇させていた。

(う、上手く変身出来てない――。こんな姿で戦えっていうの? そもそもどうしてこんな姿に――)

「た、助けて! 誰か助けてくれぇ!!」

 【シカンジャー】が脳裏に浮かぶより先に、助けを呼ぶ声に思考を取られてしまう。

 「人の声、なんで!?」

 この空霜市、【失踪事件】が起きた頃からさつきの友人が避難活動をおこなっていた。さらにラピスが学校や住宅街に魔物避けの結界を張り、戦えるスペースを取れる公園や市街地に集まるよう調整している。その効果でパトロール中一般人に出くわした事は一度もない。なかったはずなのだが――

「逃げ遅れた人がいたんだ……急いで助けないと!!」

 頭に巡る疑問を全て吹き飛ばし一目散に公園へと駆け出す。そこにいたのは人型の魔物二体と、40代くらいの中肉中背の男がいた。

「この人に手出しはさせない!」

 今にも襲いかかりそうな場面に割って入るハルティエル。

「げへへ、こいつが噂のハルティエルか。こいつを倒せばオレ達を失敗作といい捨てたカルティクスの高慢な鼻をへし折れるなぁ」

「おぉ兄弟、頑張ろうぜ」

「この魔物は私が引き受けます! だからあなたは安全なところへ避難してください!」

「そ、そうは言っても――腰が抜けて立てないんだ! お願いだ、助けてくれぇ……」

サラリーマンの姿をした40代の男は足をガクガクと震わせ、立ち上がることも出来ない。そんな姿を見たハルティエルは歯を食いしばりこのまま戦うことを決意する。

(やるしかないっ……!)

 黒に近い藍色の表皮をした若干小太り気味の魔物が飛び掛ってくる。彼女は魔力で桃色の魔法剣を精製し、拳を受け流した。

(やっぱり魔力を帯びた剣じゃないと斬れないみたいねっ)

「それなら魔法で……!」

 すかさず左手で風の魔法を小太り気味の魔物が着地する地点に放つ。しかしその魔法はもう1匹の痩せた体型をした魔物に受けきられてしまった。

「いってぇ。魔力に耐性あったつもりだけど、これはもう2発も受け切れなさそうだよ」

「すまんすまん弟よ。少し無計画に飛び込み過ぎた」

 一息つくと今度は二匹同時に攻め込んでくる。威力も速さもたいしたことはない。ハルティエル1人でも十分捌ききれる量だ。一般人を守りながらの攻防、そのため攻撃が掠ることもあったが大したダメージではない。不安材料と思われた魔法服も問題なく機能している。

(いけるっ!)

 しかし――ハルティエルはいまいち攻め切れずにいた。能力も問題ない。倒そうと思えばいつでも倒せる。そんな状況なのに攻め切れないのは――後ろの一般人に意識を奪われていた。先ほどまでは慌てふためいていた男の声が聞こえない。かといって逃げる気配もしない。固唾を呑んで荒い息を立てているような気配すら感じる。それが徐々に違和感として表れ、自分の姿を脳裏に蘇ってしまう。

(今こうして敵の攻撃を受け流してたら、スカートの中が見えちゃう――。それだけじゃない、汗もかいて私の身体を【視られ】――っ! 戦闘中になに考えてるの私は!?)

「げへへ、隙あり!」

「あぐっ!!」

 思考の乱れを狙われ、痩せ型魔物の蹴りが彼女の胴体へと直撃した。吹っ飛ばされたハルティエルはそのまま後ろの男に支えられる。

「いつつ……。ご、ごめんなさい」

「う、うん……」

 中肉中背の男がクッション代わりにもなり言葉以上にダメージは少ない。しかし起き上がろうとした時――舐めるような視線を感じてしまった。両肩を支える男の視線はその中央、シャツ越しから僅かに表れてる2つの突起。

「きゃっ!!」

 少女漫画のような高い悲鳴をあげ咄嗟に起き上がり胸を隠す。その表情も茹蛸のように紅く染まっていた。

「わ、私は大丈夫ですから早く逃げ――んあっ!」

「おいおい、オレ達の事忘れ過ぎなんじゃないか?」

 男に指示を出そうと振り返った瞬間、両脇に手を通され羽交い絞めの体勢を取られてしまう。

「しまっ! は、放して――!」

身体をよじって脱出を試みるもやはり魔物の力――と思いきや、それ以前に彼女の様子がおかしい。どこか抵抗に力がないように見えた。

(だめ、こんな身体を張らせたら乳首が見えちゃ……この状況でなに考えてるの私はっ!)

 「ごふっ!! がっ!! あぐっ!!」

 散漫な思考が連鎖し柔らかな腹部へ何発も攻撃を許してしまう。いくらザコの拳とはいえ硬い特性を持つ魔物の拳。そして小太りの体重が加わったパンチだ。魔法服の加護があってもこう何発も貰えば、さすがに身体へダメージが通っていく。

「あっ! はっ……! こっ……ぐふっ!! や、やめ……」

 そしてダメ押しの膝が、彼女の鍛えられてない腹部へとめり込んだ。

「んぶっ!!!」

 重い一撃に思わずくの字になるハルティエル。口からは唾液がポタポタと零れていた。

「げほっ、げほっ!!」

「なんだ、ハルティエルってのも大したことないんだな?」

(はぁ、はぁ……このまま顔をあげたら、私の身体が……違う。今はそれより――

「へへへ、そらよ」

「あっ!!」

両脇を掴む腕が上げられ、再び羽交い絞めの状態を強要される。

(どうして――? 【視られる】事が気になって、戦いに集中出来ない!)

 まるで熱でもあるかのようにボーッとした表情をしているハルティエル。魔物たちも最初は攻撃によるダメージかと思ったが、とうとう【それ】に気づいた。

「なあ、こいつ――何か火照ってるというか……感じてないか?」

「っ!?」

 その一言に湯気でも出そうなくらい彼女の体温が沸騰していく・両手で顔を覆いたくなる衝動に駆られるが拘束した魔物の手はそれを許してくれない。

「やっぱりそう思うか兄弟。それに――この衣服。【視て】みろよ」

(や、やだ……! 視ないで……! 視ちゃダメ!)

 魔物達の視線が彼女に絡みつく。つま先から太もも、腰周りに胸のライン、蕩ける表情から髪の毛先まで、視られていく。

「あっ、あふ……やだ……」

 思わず吐息が漏れていた。嬌声にも似た甘い吐息は敵対する魔物を獣へと変えていく。コクリと合図した二匹の魔物は羽交い絞めの腕を2つの双丘に重ね、魔法戦士を倒すための拳は警察が身体検査をするような手つきになっていた。

「あっ、あぁ……なにをして……」

 はじめは上下にスリスリと艶やかな足をなぞり、次第に肉付きを確かめるかのように揉みしだく。ストレッチのように入念と、乙女の柔肌を堪能していた。羽交い絞めしていたやせ型の魔物も同様、はじめは優しく――次第にパン生地をこねくり回すような荒い手つきで衣服にピッチリと張り付いた胸を弄くり回す。

「あっ・・・んっ・・・ふっ……そんな乱暴に――あっ……やめ……て」

「変身した姿ってのはスケベなんだな。げへへ」

「まさかハルティエルってのがこんな【痴女】だったなんてな」

魔物から思いもよらない言葉を貰い歯が震える。しかし彼女は真っ向から否定出来ない。少しでも汗をかけばバランスの良い肢体が浮き出し、まるで視てくださいといわんばかりに薄いスカート。そんな自身の格好を思い出しただけでも、逃げ出したくなる衝動に駆られていた。

(ちがう。これは……私の意思じゃないのに……痴女なんて、ひどい)

 たじろぐハルティエル。状況はさらに悪化し、とうとう1匹の魔物はスカート越しから乙女の三角地帯へと手をこすり合わせた。

「んんっ!」

「ご開帳―ってか」

「あっ、ああぁ!!」

 純白のショーツに視線が集まった途端、少女はビクビクと身体を震わせた。荒く甘美な吐息を漏らし、目尻には僅かに涙を浮かべていた。瞬く間に白いショーツを濡らす彼女の姿を見て、驚きを隠せないギャラリー。

「まさか、パンツを見られただけでイッたのか?」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……あっ……ぁぁ」

「こりゃとんでもねえ変態だぜ」

 こんな痴態を【視られている】。肢体を弄ばれてる姿を【視られている】。自分が戦い鍛えてきたハルティエルという身体を【視られている】。全ての思考が抵抗を飲み込み、羞恥の心を火照りへと変えていく。無自覚の内に快楽の渦は全身へと行き渡っていた。

(視られてると身体の奥が疼いて――なんで、なにこれ……。【視線】に抗え……ないっ)

「げへへ、めっちゃ濡らしてるしもう犯っちまうか?」

「そうだな兄弟」

「い、いや……やめ……てぇ」

「おおぉぉぉおお!!!」

 戦う正義のヒロインが魔物に犯されそうな瞬間、今まで足を震わし傍観を決めていた40代の男がやせ型の魔物にタックルを決める。完全に虚をつかれた魔物はハルティエルの拘束を解いてしまう。

「なっ――」

(! そうだ、一般人がいるんだ。視ら――守らないとっ!!)

蕩けた表情に生気が戻る。そしたら後は一瞬だった。視線の意識を飛ばしたハルティエルはすぐさま魔法剣を精製し直し、魔力を帯びた剣で一掃していく。元々大したことのない魔物が完全に油断していた状態。そんな状態で彼女の一撃を耐えられるわけがなかった。

 状況は一転、魔物が消え去り一般人と顔を赤らめたハルティエルだけが公園に佇んでいた。

「あ、あの助けていただきありがとうございました。助けるつもりが、こんな情けない姿を見せてごめんなさい」

 もじもじと胸とスカートを手で押さえながら彼女は言う。これも無自覚なのだろう。

「いや、君が来てくれて助かったよ。ありがとうここも危ないんだろう? せっかくだし早く安全な場所へ避難させてくれないか?」

「は、はい! ありがとうございます」

 彼女の夜はまだ終わらない――。

 

■3■

 

 事が起きたのは、学校へ行くため裏路地へ回った時だった。

「やっ、なにをするんですか!?」

公園や市街地などの広く戦いやすい場所は魔物避けの結界を張っていない。魔物との交戦を避けるため裏路地を回ったのだが――それが男を獣に変えたのか、いきなり正面から抱きしめてきた。

 そのまま女の匂いを確かめるように脂の乗った鼻を彼女の首筋に当てる。男の汗ばんだ手と密着する鼻、そこからくる男の荒い吐息、なにからなにまで不快な感触が彼女を襲う。

「はぁ、はぁ……私は思ったんだよ。君みたいな清純そうな子が、こんな格好で戦うなんてけしからんと」

「なにを言ってるのか分かりません……いやぁ!」

 逃走を試みるもか細い腰回りを豚足のような太い腕にガッシリとホールドされ動けずにいた。加えて魔物を対峙するための神聖な魔法服は紙っぺらのように薄い状態、敵の攻撃は防いでも男のペッティングまでは防いでくれない。布越しからしっかりと男の体温が伝わってくる。

 昼間シャワーを浴び手入れされたサラサラの髪は汗にまみれたヒトデのような掌になぞられ、露わになったうなじからは大きなナメクジが張り付いているような生々しい感触――恐怖か戸惑いか、抵抗が震えになった事をを認識した男は先ほどから触りたくて止まなかった二つの双丘にまで手を伸ばす。

「ほ、ほら。衣服越しでもこんなにぷっくり膨れて――。こんな格好で夜道を歩いているからこういうおじさんに狙われるんだよ?」

「い、言わないで……くだ……さい……」

今にも泣き出しそうな震え声で男に言う。恥ずかしさを表情で語り、小さく震える姿はまるで小動物のような愛らしさを覚える。スケベな衣装とはまるで正反対の反応はより一層男の性欲を滾らせた。左手で乳首をしこり、右手は腰を引き寄せ、彼女の匂いを堪能した40代の顔は怯えている視線と目が合う。

「き、君がこんな格好しておじさんを誘うから悪いんだ」

(えっ――まっ――)

ぶちゅう!

「んっ……んんぅ!!?」

 ハルティエルが意識する間もなく――桜色で瑞々しい唇は汚い肌音と共に分厚い唇で塞がれた。

「んっ!! んんぅ! んっ、んんーーー!!!」

 男の欲望がそのまま力に加えられたかのように腰を引き寄せられ、今では身体全身が密着された状態――さらには左手で頭もホールドされてしまい、逃げる事はおろか顔を背けることすら許さなかった。

 もがくハルティエルをおかまいなくひたすら自分の欲望を満たしていく。醜悪な水音を裏路地に響かせ、弾力溢れる唇をむしゃぶりつくす姿はまるで魔物だった。

じゅる、じゅるる……!

(いや、いやぁ……舌入ってきて……気持ち悪い……)

 男の欲望は止まらない。歯茎をねぶり、閉じようとする唇をこじ開け、ちゅうちゅうと吸い付いていく。

 強要される唾液交換、交じり合う吐息、心無いディープキスが清純な少女の初々しい唇を陵辱していた。

「はぁ、はぁ……んむ……。ふっ、ふぅ……若い子の唇は美味しい……な……!」

「ぷはっ……もう、やめ……んんっ! んぐっ……んぅ……ちゅるる……んぅう」

(まだ、するの……? もういや、放して……!)

 一呼吸置いてまたもディープ、一呼吸置いて今度は舌に吸い付くスロートキス、唇を放したと思えば舌と舌を絡ませひたすら愉しむ中年の男。

抵抗の心を持つが身体は動かない、先ほどよりも体温が上昇し蕩けてきている。

「んんっ……はぁ……はぁ……んっ……んむ……けほっ、けほ!!」

「はぁ、はぁ……最高だったよ」

 時間にしては5分ほど――しかし彼女の心を抉るその行為は永遠のような時間を与えていた。

春川さつき――魔法戦士ハルティエルは魔物や操られた人間と戦う度、何度かエッチな目に遭ったことはある。しかし唇の陵辱を許したことはない。いわば今回が彼女ファーストキス。それがにんにくの臭いとよだれにまみれた唇と名も知らないおじさんに奪われてしまったのだ。春川さつきのような若い女性であればトラウマものだろう。

「ひ、ひどい……こんなの……」

「おじさん、もう我慢できないや」

 ビクビクと放心する彼女を無視して行為を続ける男。ハルティエルの身体を反転させ今度はスカート越しから見える健康的な美尻を揉みしだき、濡れ濡れの白いショーツをずり下ろした。

「や、やだ……」

 しかし言葉とは裏腹に彼女の秘所はヒクヒクと物欲しそうにしていた。両手で乙女の蕾をパックリと開き、品定めをするかのようにマジマジと見つめる。

(あっ、あっ――【観察されてる】。私の大事なところ【視られちゃってる】……)

「あふっ……あっ、あぁ……んっ……ぁぁ……」

【視られている】。その思考に包まれた彼女の疼きは止まらない。独りでに快楽に震え、自慰でもしたかのように新しい愛液が漏れ出していく。

「ふぅ……ふぅ……。なんで、なんで止まらないの……?」

「そうかそうか。そんなに欲しかったのか」

「ち、ちが……」

 男はすでにズボンを下ろし、イチモツをむき出しにしていた。両手でガッシリ彼女の腰を支え――

ズプズプッ! ズププ!

「あっ!! ああぁ……!!」

 彼女の膣へと挿入してしまった。先ほど出会ったばかりの男に大事な領域を侵されるハルティエル。下腹部から感じる熱くて太い感触に唇を噛み締める。

普通の愛撫では到達出来ない量の愛液を流していたためか、肉厚に阻まれながらもすんなりと入っていく。そして瞬く間に根元まで挿入されてしまった。

「あっ……ふっ……うぅ……ひ、酷い……」

男は彼女の様子を歯牙にもかけず抽送を開始する。ぶちゅぶちゅと水音を跳ねさせ、リズミカルに膣内をかき回していく。

「ふっ! ふぅ!! さすがに若い者の締め付けは良いなっ!」

「あっ! あっ! んっ! あぁ!!」

(なん……で……。こんなひどいこと――なのに、なんで……)

 不思議と痛みはない――むしろ気持ち良さすら覚える。拒絶しているはずなのに、身体は求めていた。そんな自分を目を強く閉じ必死に否定するが、下腹部をノックされる度頭の拒絶と不安は得たくもない快楽と幸福に変化していった……。

(もう、何がなんだか……分からないよ……)

 変身の時から絡まったごちゃごちゃの頭を整理する時間もなく犯された魔法戦士。止まらない喘ぎも快楽の奔流で次第に甘さを増していた。

「あっ…… あぁ…… あっ! あっ!!」

(おじさん、こんなに私のこと【視て】くれてる。私の大事なところまで【視られて】……気持ち良い)

「はぁ……あぁ あっ、あぁ……

「ふぅ、ふぅ……そろそろ出すぞ!!」

男の抽送はハルティエルの甘い声と共に早くなっていきそのまま――

「あっ あぁぁあぁぁあああ!!」

膣内へと射精した。脈を打つ肉棒は綺麗なピンク色をした肉壷を白濁へと染め上げていく。びゅるびゅると流し込まれた濃厚で温かな精子はイチモツの隙間から漏れ出し、白く透き通った肢体を汚していった。

「あっ……はぁぁ……ぁぁ……んぁぁ……」

 彼女は彼女で今まで感じたことのない、頭が真っ白になるような感覚を覚え蕩け顔を晒し余韻に浸っている。

 男の肉棒――支えが抜けると千鳥足のようにふらつき壁を背にしてへたり込んだ。

カシャッ! カシャッ!

「あっん……!」

(私――撮られて。こんなはしたない姿を【視られ】ちゃってる…… ち、違う。止めて、撮らないで)

「ふぅー、ふぅーー……。こ、こりゃとんだ拾い物だったな。君がこの事をバラしたら、こんな痴女衣装で夜道を歩き犯された事もバレちゃうからね」

 男は一息つくと自分の保身と脅迫のネタを掴みに走った。ハルティエルの実力であれば男を一蹴する事など容易いはずだが、そこにいたのは抜け切らない熱に身を任せスマートフォンのカメラにすらはしたなく喘いでいる恥辱にまみれた乙女……もはや悪の組織と戦った凛々しく美しいハルティエルとは別人だった。

「それと、君の連絡先も教えてくれるかな? 教えてくれるよね? 君のこんな姿を両親が見たら何て思うか――」

(ラピス……)

彼女は無意識に――数字を呟いていた。

…………。

 男は去り1人裏路地で放心するハルティエル――ぼやけた思考の中、彼女は一つだけハッキリと思い出した。

 

――私は、シカンジャーに負けたんだ  と。

 

■2■

 

「ハルちゃん、最近様子がおかしいですよ。本当に大丈夫ですか?」

「う、うん。大丈夫。心配かけてごめんね」

「なんでしたらボクが一度診て――」

「見ないで!!」

「ひっ――!」

「お願い……。今の私を……【視ないで】……」

「ハルちゃん……」

(シカンジャーを見つけて倒さないと……早く催眠を解かないと……)

 

 そんな会話をした夕方――パトロールに出ていたハルティエルは敗北していた。魔物に身体を拘束されビクビクと身体を震わしている。

「ちん。オレはカルティクス様の最強肉棒魔獣チンポス……の失敗作だった気がするちん。ハルティエルを見かけたから戦ったけど、よわっちぃちんちん」

(なんで……なんでよ……)

 彼女の何でには様々な思考が渦巻いていた。

あれから結局恥辱衣装は戻らず、再びその衣装で戦いを強いられたこと――

こないだの戦いよりも数人のギャラリーが増えていること。先日レイプした男はもちろん、30~40代の男ばかりだった。

そして彼らの視線を感じると全く動けず逆らえなくなること。こんなふざけた魔物にさえ遅れをとり拘束されてしまっている。

(何で……何で逃げてくれないの……? 視られてると動けないのに……なんでそんなに……)

 中にはスマートフォンで撮影している者までいた。数ある生々しい視線。男たちによる歓喜と昂奮が混ざった吐息、まるでシカンジャーが繰り出した空間そのものだった。幻覚でない分余計にタチが悪く、今の彼女は快楽に耐え立ち続ける事で精一杯だった。

「ちんちん。オレはサービス精神豊富だちん」

「えっ……」

 すると拘束していた魔物はスカートをめくり上げ、薄ピンク色のフリルショーツを大衆へ見せ付ける。

「おおおおおお!」

「いっ、いや!! ああぁぁ!! み、見ちゃ……はぁう!!」

 歓喜の咆哮、熱い視線。今の彼女にとっては魔物の攻撃より遥かに耐え難い一撃……視線の日差しを浴びた清潔感溢れるショーツからはポタポタと甘美を汗が噴き出してしまう。

「やだ、見ないで……見ないで……! んっ、はあぁぁあ!!

 とうとう視線の熱に耐え切れず絶頂を迎えるハルティエル。

「ちんちん。とんだ変態だちん」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

 どれだけの力を持っていても視姦催眠の前では通じない。最強の魔法戦士と謳われた彼女も今では視線一つでイキ狂う乙女になっていた。

「ちーん、ちん♪」

 ノリノリな魔物は続いて薄いゴムのようなシャツを中央に寄せる。視線に抗えず動くことすらままならない少女は何も出来ないまま、桜色の突起も露わにしてしまった。当然男達の視線もそちらへ釘付けになる。

「あぁ……! あぁ……ん……はぁ、はぁ……ダメ、耐えないと……あぁぁっ!!」

 視線の愛撫にビクンビクンと身体を揺らすハルティエル。その様子は八怪の本で書かれていた視られただけでイキ狂う少女そのものだった。

「面白いくらいにイクちんね。こんなのが最強の魔法戦士なんて笑えるちん」

「つ、次はどこを見せてくれるんだ……」

「はやく次を……」

 ここで行われているのは最早戦いではない。乙女の裸体が晒されていくストリップショーを愉しむ観客と主催者だけ――。守るために戦ってきた彼女の味方はいない。昨日陵辱しつつも助けてくれたおじさんも、鼻息荒くしてその様子を眺めてるだけ……。

(はぁ、はぁ……この人……たちは操られてるだけ。これだけおかしな事件が起きてるんだから、悪い方向にも流れる。私が、守らないと……)

そう思わないと心が折れそうだった。そんな彼女をよそにショーは続く。

「ちんちん。次はどこを脱がして――」

(えっ――?)

 その時、自然と魔物の拘束が外れた。反撃が来ると思いきや、その光景は一同を驚愕させる。

 魔物の横で犬が立ち上がり前足を出す状態――ハルティエルが自ら犬のしつけ等で使われるちんちんのポーズをとったのだ。当然そんなポーズではショーツは丸出し、まるで男たちの前でM字開脚でもしているように自身の痴態を見せてしまう。

「い、いやああああ!! 何で、なんでぇ!!」

 思わず絶叫するハルティエルだったがそれよりも――

「ああぁぁぁあ♡ あっ! あぁぁぁぁあ♡ !!

 男たちの興奮が最高潮まで達する。思いがけないサービスに視線は一点に集中――釘付けにされた恥部に与えられる視線の熱は冷めることを知らず――

ぷしゃああああああ!!

「あはぁ……! あぁぁ!!!」

 とうとう愛液を漏らすだけでは物足りず、その場で放尿すらしてしまった。ポタポタとショーツ越しから液が垂れ、足元を恥辱の液で濡らしていく。

「なんで……なんでぇ……」

こうしてハルティエルはボロボロと涙を流しながらも、男達のリクエストに応え自身の身体を晒していった。

――10度目の絶頂を迎えた頃だろうか? 今の彼女は野球拳でもやったかのように装飾品を脱がされていた。彼女の体温が残る黒のサイハイソックス、白の手袋などは無惨にも男の愛液で穢されている。一方のハルティエルといえば絶頂による疲労で完全に脱力、ガクガクと痙攣し地面に突っ伏していた。

「さぁて、そろそろその三角を脱いでもらおうかな?」

「う……ぁ……」

 視姦催眠――シカンジャーの能力は【見(視)たい】に逆らえない。今までの行為でぼやけながらも理解していた。

つまりショーツの中を見たいと言われればきっと自分から脱いでしまう――危機感を覚えつつも身体は動かない。

(だ……め……。身体が――もう……)

「その前にお腹が空いたちんね。そろそろギャラリー代として生気を貰おうかなちん」

「えっ?」

 魔物の矛先が男達へと変わる。

「ちょ、ちょっと待って。オレ達は一般人じゃ……」

「大丈夫ちん。死なないように調整するちん」

 朦朧とした意識で聞こえる声に彼女の沈んだ心が覚醒していく――。

(だ――めっ……! ここで負けちゃだめ!! 何やってるの私は――! 今はなっちゃんもアキちゃんも戦えないんだ! 私が、この人達を守らないと――!)

「あっ、ああぁぁぁぁあ!!」

「えっ――?」

 無我夢中で放った決死の一撃は、魔物を吹き飛ばすことに成功した――。

「はぁ、はぁ……良かった」

 そこで彼女の意識も途切れるのだった。

 

――それから数時間、彼女の堕ちる日々はまだ終わらない。

 

 目が覚めた彼女の視界に映ったのはいわゆるピンク色の部屋だった。薄暗い密室を虹色のミラーボールが照らし、光沢のあるベージュ色をしたベッド、様々な【行為】を行う器具、雰囲気特有の熱気が気持ちをほぐしていく――。

 そこでは公開ストリップショーを越えた――陵辱ショーが始まっていた。

 まずはじめに逆らえない事を知られたハルティエルは『視られるのを克服しよう』という体(てい)で恥辱のポールダンスを強要される。中央に立つポールに3分間恥部をこすりつける公開オナニー……絶頂しなければ終わりとルールで始めたが、当然今の彼女に耐えられるわけがない。

 絶頂した罰ゲームとして、バイブ責め。何人もの男がバイブで乳首、クリトリスなどの秘所に当て続ける。

「ふぅう! んっ……んんぅうう!! やめて……おね……がい……」

 そこでも4度の絶頂――、無機質な床も今では至るところに愛液が垂れている。

 そして腰がくだけたように脱力したハルティエルを何人もの男で輪姦していく。

 それら全ての行為にカメラが回っており、まるでAVでも撮影されているかのように彼女は犯されていた。

「あっ、あっ! あっ……あぁ!!」

「全然視線に耐えられないじゃないか! この変態め。こりゃみっちりお仕置きしてやるぞ!!」

「んっ、ちゅる……じゅるる……♡ んむぅ……

 時には恥垢まみれのイチモツを咥え、時には両手を使って竿をしごく。身体全身を使って奉仕するハルティエル。

男達を守るために放った決死の一撃は自身を陵辱するために使われてしまう――。しかしもう彼女の思考に絶望という感情は残っていない。

「あっ……ああぁ……♡ 見てる……私のこと、見られて、る……♡

痴女の魔法戦士は……自身の全てを見(視)られる悦びに溺れていた。

 そして――陵辱行為が6時間にも及んだ頃、とある男の一言で自我を取り戻す。

「なあなあ、夕方のあれって本物っぽいじゃん? つまりハルティエルちゃんも【変身】してるって事だよね?」

「!!?」

 すぐに最悪の事態を察知したハルティエル。

「ま、待って! お願い!! それだけは止めて!!」

 しかし、彼女の日常を終わらせる言葉は止まらない。

「ハルティエルちゃんの変身してない姿、見てみたいな――」

「いやあああぁ!!」

 オーブは彼女の言葉を無視して光で包み込む。そして――光が消失した先には栗色髪の少女【春川さつき】が座っていた。ありのままの姿が晒されてしまう。

「あっ、あれこの子って――○○学園の子じゃね?」

「ああ。確か見たことあるぞ。緑髪の子が一緒だったから覚えてる。確か――ハルちゃんって呼ばれてた……」

「いや……」

 ハルティエルの状態であれば、見られているという快楽で現実逃避出来たかもしれない。

「そうそう、確か○○丁目に家があって――」

「いや、いやあぁあぁぁぁぁぁあ!!」

こうして――ハルティエルだけでなく【春川さつき】の日常も崩壊していくのだった。

 

■エピローグ■

 

「んっんおぉぉおおお!! んっ、んんんんん!!!」

 正体がバレてから数日――さらに脅迫されるのか? ラピス達まで巻き込んでしまうのか? 不安で夜も眠れなかったさつきだったが、それは全く違う形で阻止される事となった。

 銀髪の男【カルティクス】。彼が男達の安全とハルティエルを性処理道具として使わせることを条件に【春川さつき】の情報を買ったのだ。住所まで特定された彼女にもう抗う術はない。あるとすればみんなを巻き込まないことだけ――。仲間に手を出さない事だけ懇願し、彼女は自身の全てを差し出した。

『魔力数値50.1%……身体機能:正常……。魔力の摂取を続行します』

(あぁ……私の全てを視られてる 私の知らないところまで、視られてる

「んっ!! んんぅぅ!! んっ……んふぅ!!」

『魔力数値60%まで上昇……』

 彼女の全身には管のようなコードが取り付けられていた。目にはゴーグルのような機械を装着され、自身のバイタルを表示される。口には蛇口程度のホースを着けられそこから淡いピンクの光が機械へと流れていく。

 そして自身のバイタルを見る度、彼女はたまらない昂奮を覚えていた。

「ハルティエル、八怪のシカンジャーに敗北してたみたいですね。催眠、解かなくて良いんですか?」

「確かにオレなら奴の催眠を解くのは容易い。だが見てみろ。自身のバイタルを見ただけで昂奮を覚え、よがるブザマなメス犬の姿を――」

カルティクスは意気揚々と言葉を続ける。

「きっとあの男達にもあなた達を守る私を視てとか言ってたんだろうよ。オレ達をあそこまで苦しめたハルティエルが一般人に逆らえず裸体を晒し、行為を許すとか笑いが止まらん」

「カルティクス様、ノリノリっすね」

「当然だ。あのハルティエルを何の苦労もせず入手出来たんだからな。何であれシカンジャーの催眠はそのままだ。奴の身体が視線なしじゃ生きられないくらいまで染み付いたら解いてやるよ、ははははは!!」

 地下の一室、女の甘い絶叫と男の笑い声が響いていた。

 

「ほほほ――私の考えたシナリオでは最強の魔法戦士が空霜市最弱のザコ魔物に敗北! 大衆の視線の前に絶頂を繰り返す恥辱の魔法戦士! というのを考えていたのですが――実際に育った花は一般人に摘み取られましたか……。これはこれで私の心は満腹ですよ……。私は彼女が視られる悦びを覚えただけでも幸せです。

さて――次なる獲物は完全催眠して公開お漏らしか、いやしかし堕ちゆく過程を見るのも……とりあえず次の獲物を探しましょうかね」

 

こうして八怪の本にまた1人、犠牲者が記載されるのだった。

 

BAD END

 

 

■次回予告■

 

「ぶふっ、あははははは。お前の部下は情報をだだ漏れさせたり、アホな子が多いのですね。まあその大将がこれじゃあ仕方ないですが」

「この……クソガキ……!」

「お前がボクのところに来てくれて丁度良いです。ハルちゃんを狙うお前はボクが倒してやるですよ!!」

 

…………。

 

ラピスが必殺魔法を放とうとした瞬間、魔物の口から飛び出た分厚い舌がラピスの口を塞ぎこんだ。

「んんーーーーー!!!」

先端がヒトデのように分かれたベロはラピスの両頬にしっかりと引っかかり、口元をしっかりと拘束する。そしてラピスが抵抗する間もなく――

ごきゅん! ごきゅん!!

「んーーーーーーー!!!」

 

舌がポンプで水をくみ上げるように動き出す。ごきゅんという咀嚼音が鳴るたび、舌はラピスの中から【何か】を吸い上げていく。

「んっ! んんーーーー!! んっ、んんーーーーー!!!」

 

…………。

 

「魔法戦士がどれだけ強いのか、少し期待してたけど――」

「がっ、あぁぁぁあ!! あっ……あぁぁ!!」

「ガッカリだよ、お前」

 

第四話 【三勢力の戦い】に続く予定。(多分