この記事書いてる日も絵を描かなかった。(´;ω;`)ブワッ

代わりに何となく書いたSSもどきで更新してます。
完結するまでの流れは頭にありますが、完結しません。

今日の記事は絵なしで更新。(15日現在)

■絵なし更新は寂しいので、今回の犠牲者過去に描いた資料を再掲■

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■15日現在■
後日修正したり挿絵を描く予定。

しばらくSS書いてなかったのもあり、全然頭が回らないというか……
やっぱり「~~がしてる。~~がした」などが多くなっちゃいました。(ヽ´ω`)
エロいの書けるようになりたい。٩( 'ω' )و

まだ最初なので敵も弱めだけど、続くようなら敗北ルートも書いていきたい。
あと最初なのもあり、3勢力をくどいくらい解説してしまった。
(同じ事を何回も書いてしまった気がします)

描く絵の場所も決まったので次はラピス描くか……。
またネバ絵になるけど気にしない。(ヽ´ω`)

エテナイトは新しい衣装が決まらないとなぁ。


魔法戦士ハルティエル A(アナザーストーリー)



「ハルちゃん! ハルちゃん! 起きてくださいです! ハルちゃん!」

 

ギラギラと肌を焼く日差しも落ち着き、街灯が照らされるこの時間――

水色のサイドテールを揺らす小柄な少女は時間にそぐわぬ大きな声をたてていた。

どうやらピンクの薄い毛布にくるまった栗色の髪をした少女を起こそうとしているようだ。

しかし小柄な少女の声にも寝返りを打つだけで、全く起きる気配がない。

 

「むにゃむにゃ……、クマさん……

 

それはもう完全に無防備で、傍から見れば間の抜けた顔をしながら夢の中へと旅立っていた。

 

「ハルちゃん……!」

 

(なにが起きてください……ですか。今までハルちゃんがどれだけ戦って、傷ついてきたか……。そうです、昔のボクにはなかったけど今なら――

 

「ハルちゃん、ごめんなさいです。今回の魔物もボクが何とかするので、今はゆっくり休んでくださいです」

 

くずれた薄い毛布を彼女の肩まで整えると、意を決して少女は闇の中へと飛び出した。

 

 

-------魔法戦士ハルティエル A -------

 

 

「魔法空間を壊して人々を救出したと思ったら、今度はその人々を狙ってくる。

全く、困った悪者たちですね!」

 

家を飛び出した少女【ラピス・ノート】は愚痴をこぼしつつ、サイドテールを結わっている髪飾りに手を触れ、意識を集中させた。

 

(冬のオーブ、ボクに力を貸してくださいです!)

 

すると全身から水色の光があふれ出し、小柄だがぷりんと凹凸している彼女の身体を包み込んだ。

――足は水色のチャック式ロングブーツ、彼女の太ももをやや露出させる丈をした紫のプリーツスカート。スカートには白のラインが入っており、背には可愛らしい青いリボンが具現化される。

また上半身には黒の下地に水色が縫い合わさったインナー、その上に紫のエナメル系胸当てが装着された。

最後に水色のラインが入った白い襟、指先を露出させた黒い手袋、右手には金属系の指輪を装着し、纏っていた光は全て衣装へと変わった。

――彼女の姿はまるでアニメに出てくるような魔法少女の姿となった。

 

「この気配は――公園にありですね。被害がなければ良いのですけれど……

 

そして変身ヒロインとなった彼女は、再び公園へと走り出した。

 

――――――――

 

【ラピス・ノート】の住む【空霜市】には三つの勢力によって争いが行われている。

今の状況を理解するために、まずはそこを知っておかねばならない。

 

第一の勢力【魔法戦士】。

これは空霜市を征服し、世界を征服しようとしている悪の組織から守る少女たちの事だ。【春夏秋冬】のオーブの力を借りて、日々魔物と戦っている。

先ほど変身した【ラピス・ノート】もここに分類される。

数ヶ月前、人間が生気を失ったように動かなくなり廃人となる【無心病】が空霜市で流行り出した。

病の原因はもちろん悪の組織の仕業であって、それを止めたのが魔法戦士の1人【ハルティエル】。先ほどラピスが起こそうとしていた栗色の少女だ。

そうして悪の組織から空霜市を守ってきたのが、春夏秋冬の力を持つ4人の魔法戦士である。

だがここ数日は訳あってサポート役だった【ラピス・ノート】が主軸として活動している。

 

第二の勢力【悪の組織:エクスプロイット】。

人々のエネルギーを吸い取り世界征服を企む悪の組織。魔法戦士で紹介した【無心病事件】も彼らの仕業だ。

彼らは人々のエネルギー、そして【春夏秋冬の魔法戦士】のエネルギーを奪い世界征服を企んでいる。

彼らの力は強大だが魔法戦士たちも負けていない。

【無心病事件】ではハルティエルがエクスプロイットの最高幹部である【四法柱のアバタイト】を倒し――

つい先日には【冬の魔法戦士】が【四法柱のグレリーグ】を倒すことに成功した。

そのため最後の四法柱である【ハイローズ】は現在攻める事が出来ず、拠点の力を蓄えるしかない状態になっている。

 

最もグレリーグが残した傷痕は大きく、魔法戦士たちも大きな疲労で動けなくなっていた。

特にグレリーグ戦で決着の一撃を放った冬の魔法戦士は現在【昏睡状態】であり、魔法戦士側も攻めきれない状態である。

 

(ハルちゃんたちが休む時間は、ボクが作るです!!)

 

そんなとき冬の魔法戦士の力を髪飾りに引き継いでもらい、戦う力を得たのがいま公園へ向かっている【ラピス・ノート】だ。

本来サポートしか出来なかった彼女だが、冬の魔法戦士が回復するまでは彼女が冬の魔法戦士として戦っている。

 

最後に第三勢力【元四法柱のカルティクス】。

元々悪の組織エクスプロイットの最高幹部をしていた男だが、自分の野心に従い組織を抜け出した。

その後は魔法戦士たちと協力しエクスプロイットを倒そうと企むが、失敗。

手なずけていた【秋の魔法戦士:スカイオータム】も奪われてしまう始末である。

だが魔法戦士たちを【使う】という事を諦めておらず、今もこうして捕らえる機会を窺っていた。今回公園に魔物を放ったのもカルティクス側の仕業だろう。

カルティクス最大の特徴はエクスプロイットとは違い、人間を【利用】しようと考えていることだ。

能力自体は他二勢力より劣る彼だが、この状況で一番動けるのもカルティクスであり、【利用】しようと考えている分、一番厄介な勢力でもある。

 

……人の気配はなさそうですね。ひとまずは安心です」

 

グレリーグとの戦いで傷を癒している【春夏秋冬の魔法戦士】。

冬の力を引き継ぎ、唯一万全の状態で戦える【冬の魔法戦士代行:ラピス・ノート】。

 

四法の三つを失い、拠点の防衛で動けない【エクスプロイット】。

そんな中、虎視眈々と魔法戦士を捕らえ裏切り者を始末しようと企む【四法柱のハイローズ】。

 

自由に動くことができ、人間・魔法戦士共に奪おうと企む【カルティクスとその配下たち】。

 

以上がこの空霜市を巡る三大勢力と現在の状況である。

 

――――――――

 

 

(でもボク1人で大丈夫でしょうか……? やっぱりハルちゃんを起こした方が……

 

静寂と闇に包まれた夜の公園――風に揺れる木の葉の音と、僅かばかり照らされた街灯がより一層不気味さを際立たせ、彼女の不安を掻き立てる。

 

「いいえ!! ダメです! やっと、やっとボクもハルちゃん達の役に立てるんです!

ここにいる魔物程度、ボク1人でやっつけるですよ!」

 

自分を鼓舞し、ラピスは公園にいる魔物の前へと姿を現した。

 

「真っ向から来るとは思いませんでしたよ」

 

「よく言うですよ。あちこちから若干おかしな反応があります。罠でも仕掛けてるんじゃないですか?」

 

そこにいたのは薄茶色の表皮をした魔物。基本的な二足歩行をしており、体格も人間より二回りほど肉がのった程度だ。

しかし双肩についた筋肉の銃口、体格に合わない大きな掌のシルエットが明らかに化け物である事を証明していた。

 

(この魔物は遠距離型の魔物でしょうか――?)

 

街灯に照らされる魔物の体躯を見ながら分析・想像を膨らませるラピス。

 

「ふふふ、やっぱり通じませんか。情報通り、索敵と分析能力が優秀な魔法戦士のようですね」

 

「私の名前はサンプル・N。新しい魔法戦士【ラピス・ノート】の戦力を計測するために造られた魔物です。本来なら能力を解析するための生贄ですが――可能であれば捕らえてしまっても構わないと」

 

最後の一言で場の空気が一変する。ラピスも魔力を展開し、戦闘態勢に入った。

 

「そうですか。それなら解析される前に倒してやるですよ」

 

「お手柔らかにお願い致します」


「だっ!!」

 

言葉と同時に魔物が持つ双肩の銃口へ氷のつぶてを放つ。

 

「ふむ」

 

先手を取ろうとしたラピスだが、

双肩から放たれた小さな触手に難なく撃ち落とされてしまった。

 

「ちょっと攻めが甘いのでは?」

 

そのとき、氷のつぶてに接触した小さな触手は破裂し白い粘液を撒き散らした。

粘液はそのまま地面へと付着し、べったりと張り付いている。

それが【粘着液】だというのは一目見れば明らかだろう。

 

「なるほど、お前の武器は粘着液ですか」

 

「なっ――

 

喋りながら次弾を用意しているラピス。今度の氷は先ほどの攻撃とは比較にならないほど大きく、速く、魔物へと向かっていった。

氷のつぶては双肩の銃口を塞ごうとしたわけではない。敵の出方を窺うためのもの――魔物の特徴・攻撃を分析するものだったのだ。

まんまと自分の手札を見せてしまった魔物は本命の攻撃に対応出来ず、全弾食らってしまった。

咄嗟に身体を固めて防御に徹していた魔物でも数歩押されてしまう。

 

「ぐぅぅ……! この威力、私の持っている魔法戦士のデータの中でもトップクラスですね。本当に代理なのか、疑ってしまいますよ」

 

防御した腕に痕が残り、僅かによろける魔物――ラピスの魔法は確実に効いていた。

 

(悪いですがボクは油断も慢心もしないですよ。魔力・スピード、全てボクの方が圧倒的に上――敵は格下です)

 

そこまでハッキリすればどの魔法戦士でも攻めと勝ちを意識するだろう。

しかし分析能力に長けているラピスは全く違うことを考えていた。

 

(ですが、あの汚いカルティクスが送ってきた魔物です。さっきの粘着液だって普通に攻めてたら動けなくなって負けていたかもしれないですし……まだ裏がありそうですね)

 

そこからの戦いは誰が見ても一方的なものだった。

全ての粘着弾はラピスの魔法で撃ち落とされ――破裂した粘着液で彼女の動きを制限しようと試みるも失敗。縦横無尽に動きつつも状況認識能力が優秀な彼女はそんなミスを犯さない。触れるとしても粘着液を凍らせて、しっかり自分の足場を作っている。

 

(こいつの能力はもう一つ、触れた相手の魔力を吸い取る触手――ワームと言った方が良いでしょうか? それを混合した触手弾と――合計三つの攻撃パターンですね)

 

魔物が持つもう一つの攻撃も完全に読まれていた。追い詰められたNはまずラピスを無力化させようと新たなカードの吸収触手を放ってしまったのだ。

当然そんな苦し紛れの攻撃が当たるわけなく、冷静さもあった彼女に撃ち落とした反応の違いで能力を見破られてしまう。

敵の力を分析し、攻撃を読みきったラピスは敵の攻撃を全て回避、逆に攻撃魔法は全て命中させていた。

完膚なきまでに魔物を圧倒していく。

 

「ふむふむ、頑なに掌を隠す動き――実はその手からも触手が放てるんじゃないですか? ボクが接近するのを待って、そこで放とうとしている。そんなとこですかね」

 

「!!?」

 

Nから明らかに見てとれる動揺――ここでも彼女の解析力が上回った。

 

(これは私の最後の切り札だったのに、どこまで見破る気だ……。こいつ、私の中に入ってる魔法戦士のデータより遥かに厄介だぞ? いや、私の役目はラピスの情報をカルティクス様に教えること。もう十分私の役目は果たした。このまま倒されても問題ない)

 

しかし諦めの心とは裏腹に――Nの内心は様々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり合わさっていた。

 

(いや待て、このまま何も出来ず圧勝され実験のために倒されるだと――? ふざけるな! こいつだって戦い始めた初心者じゃないか。なのに何故私だけやられなければならんのだ! 死にたくない。こんなとこであっさりやられたくない!)

 

「どうしたんですか? 動きが止まってますよ?」

 

追加の氷弾を食らう。もはや倒されるのは時間の問題だった。

 

「ぐおぉ……! ち……ちくしょう、ちくしょう!!」

 

反面ラピスは余裕すら出てきている。だが慢心からの余裕ではない。

視野の意識が広がる余裕――今の彼女にNの考えた策は通用しないだろう。

 

「口調も変わり本性も出始めて――もうカード切れみたいですね。それならここで終わらせてもらうです!!」

 

「ふ、ふざけるな! ふざけるなぁ!! 私はここで終わりたくない! 絶対、絶対生き延びてみせる!!」

 

「えっ」

 

圧倒的実力差を感じたNの取った行動は一つ――【逃走】だった。

実力を理解し意思を持つ魔物でしか取れない行動。

それがはじめて、彼女の虚をついたのだ。

 

(ま、まずい! ここで逃がしたら一般人に被害が出るかもしれないです! ここで確実に仕留めないと――!!)

 

ラピスは逃げる魔物との距離を詰める。

瞬間――先に【それ】に気づいたのは、魔物の方だった。

 

「!? ここだぁ!!」

 

魔物は急遽振り返り、街灯の裏に設置した罠へ自身の魔力を送り込んだ。

すると街灯から白濁の粘液が飛び散り――

 

「しまっ!!」

 

彼女の小柄で凹凸ある身体へと絡みついた。

 

「はぁー、はぁー、はぁ……はぁ……

 

「んっ、この……何ですかこれ……? ネバネバ張り付いて、気持ち悪いです」

 

上半身をひねり、右腕についた粘着液をはがそうとする。しかしはがれない。

足をあげ粘着液をはがそうとするが、30センチほど粘液が伸びただけでそこからは重力と粘液に引き戻されてしまう。

身体や髪に絡みついた細かい白濁液も彼女へしっかりと絡みつき、サラサラな髪に混ざる不快感、ピッチリしたインナーに垂れる液体の生々しさがラピスの戦意を削いでいく。

 

「やだ、気持ち悪いです。くっつかないでくださいです……

 

自分の考えた策は通じない。だが、考えてもなかった動きなら彼女に届いた。

咄嗟の行動で状況を理解出来なかった魔物も形勢逆転したことに気づき始め、頬を流れていた汗も引き始めていた。

 

「はっ、ははははは……。私の粘着液はどうかな? 私は魔法戦士捕縛用としても造られた魔物、この粘液も少し特殊でね――

 

「ふん、ちょっと有利を取ったからってもう勝利を確信したんですか?

こんなべとべとで気持ち悪い粘液、すぐに引き剥がしてやるですよ」

 

「当然、私がそれを待ってやるわけないだろう」

 

言葉と同時に双肩から新たな触手が放たれた。粘着液に拘束されたラピスでは避けることも出来ず、まともに食らってしまう。

不幸中の幸いか、街灯と彼女を拘束していた粘着液が功を奏し、触手弾が当たった勢いで尻餅をつくという最悪の事態は避けられた

 

「くっ!!」

 

先ほどから撃ち落とされてきた小型のワーム型触手だったが、今度はピッタリと彼女の肢体へと張り付くことに成功し、身体に纏った糸状の粘液を綺麗な魔法服へと絡みつかせてゆく。

 

「やぁ、やだ……ベトベトするです。何なんですかこれ? 気持ち悪い……はなれ、はなれろですよ!」

 

「もう気づいているんだろう? それは吸収触手、魔法戦士を無力化するために頂いた力だ」

 

「し、知ってるですよ! わざわざ解説しなくて良いで……ひゃん! 動くなです!」

 

「やれやれ、なんなんですかと言われたから答えてやったのに、魔法戦士というのは勝手だな」

 

今度は魔物の方に余裕が出始めてしまう。

それもそうだろう――先ほどまで圧倒していた魔法戦士が白濁液を纏い、頬に汗を垂らし、必死でもがいているのだ。

足をがに股にして――スカートから零れるインナーと、そこから僅かに見える小ぶりな尻のラインなども気にせず、一心不乱に剥がそうとしている。ここに邪な一般人でもいれば、きっとシャッターチャンスと思いカメラを撮っていたかもしれない。

 

「んっ、この……このぉ……

 

無事な左手は粘液がつかないよう魔力を纏い、先ほど付いた吸収触手を剥がそうと試みる。

しかしこのワーム触手、小柄なわりに吸い付きが強く彼女の力では早々離れてくれない。

 

「はふっ……んっ……どこから吸ってる……んですか? この変態、触手……

 

吸ってる場所も感度が高いところ、紫の胸当てやふともも、耳の裏、うなじなどから吸い取っている。胸当てから感じる触手の吐息、吸い付き、そして魔力の吸収による脱力感が彼女の邪魔をしていた。

 

「はぁ、んっ……くぅぅ、はなれろ……はなれろですよ……

 

やっとのことで一体放り投げる。しかし数十匹の内の一体――それに彼女の手が届かないところ、耳の裏でうじゅるうじゅると不快な音を立てながら吸い付くワームもいる。粘液で動きを制限されたラピスが全ての吸収触手を剥がすのは至難の業だった。

 

(や、やばいです……これじゃ全部引き剥がせないですし……単体の能力は微弱でも、こうも魔力を吸い取られたら……

 

そしてNと呼ばれた魔物の存在も忘れてはいけない。しばらく彼女のもがく様を愉しんでいたが、何匹か引き剥がすとまた数匹彼女へ飛ばし、剥がせば飛ばし――と無限のループを強要していた。

当然剥がす量より新しく張り付く量が多い。

 

「この、止めろ……です! はぁ…………あっ、やだ……んんっ……

 

(このままじゃジリ貧です、何とか、何とかしないと――

 

そうこうしてる間にも新たなワームがナメクジのような表皮で身体中を這いずり回り、小さな口で空いてるヶ所へ吸い付いていく。

 

「やぁ……! 気持ち悪いです、吸い付くなです!!」

 

次第に彼女の動きや声も荒くなり始め、焦りが見えはじめていた。

 

「そうだ、魔力の刃で切り裂いてやるです!」

 

ラピスは左手に氷の刃を精製し、白濁を塗りたくるワームを切り裂いた。

しかし――

 

びゅるん!!

 

「きゃああ!!」

 

魔力の刃が触れると同時に、刃は霧散しワームは破裂――さらなる粘着液が彼女に纏わりついてしまった。

攻撃した左手も魔力服に付着し、とうとう両腕の動きを制限されてしまう。

 

「はぐっ……し、しまったです……

 

「私の性質を理解したのではなかったのかね?」

 

「う、うるさいですね。黙っててくださいです」

 

彼女に絡みつく吸収触手、その中に両方の性質が組み合わさった第三の触手も紛れ込ませていた。

迂闊に魔力を出せないと判断したラピスは再び力でもがくが――

 

「んーーー、んぎぎぎ。ふぁぁ! あっ、あぁ……ぞわぞわして……こんなのに負け――んぅぅ!! んぎ……んんっ……

 

魔力がなければ非力な魔法戦士。力だけでは到底引き剥がせるわけがなかった。

加えて小ぶりな胸を胸当て越しから吸い付くワーム。

中にはインナーの中に入っていくワーム触手も現れた。

 

「やぁぁ!! どこに入ってるんですか!! 止めてくださいです!!」

 

流石に動揺を隠せないラピス。それもそのはず――インナーの下は何も着用していない裸体なのだ。また、肌に張り付くピッチリインナーがワームを押し付ける事となり、ワームの粘液・呼吸・動きをより一層生で感じてしまう。

モゾモゾと肌をなぞる、今まで受けたことのないおぞましい感触に身体が不快感の警鐘を鳴らしていた。

 

「やだやだ、止めろです……! 離れろです……!」

 

身体は動かず言葉での抵抗しか出来ない。今の彼女はワームが何をするか、見ていることしか出来なかった。

そして――

 

「あぁぁっ!!」

 

桜色の突起に目をつけたのか、ワームはそこに口を当て吸収を開始した。

ちゅうちゅうと音を奏でるたび、彼女の身体がピクンと揺れる。

 

「これはこれは、ワーム触手も弱点を本能的に理解しているようで」

 

Nは完全に観賞に回り、自分を軽々追い詰めた彼女がもがく様子を愉しんでいた。

 

「んっ……ふぅぅ……分かってやってるくせに……はぅ……。んんっ……はがれない、です……

 

両手を使えない彼女は身を振ってはがそうとするが、全く効果はない。それどころかワームの動きをより肌で感じてしまう。

 

「はぁ……うぅ……」

 

ちゅう! ちゅう!

 

「いやぁん! あっ……あぁぁ……この変態ワーム、もう許さないですよ……

 

引き剥がす事を諦めたラピスは身体中から魔力――水色のオーラを発揮し始めた。美しく輝く魔力の本流は木の葉を揺らし、照明のように周囲を明るく照らしている。

 

「こうなったらおまえごと、一気に吹き飛ばしてやるですよ」

 

(なるほど、あれだけ吸われてこの魔力量――。これは魔法の威力や総量だけなら、カルティクス様を苦しめたハルティエルと同格以上かもしれんな)

 

ラピスの宣言に顔色一つ変えない魔物。その「どうってことない」と思わせる余裕っぷりに眉間にしわを寄せ、ラピスは一気に魔力を発揮し始めた。

 

「魔力――――

 

「ぱぁん」

 

びゅるる!!

 

「ひゃああああああ!!!」

 

しかし魔力解放するより先に、彼女の悲鳴が公園内に響き渡った。水色の発光も集中力が乱れたことにより分散され暗闇の中へ溶けていく。

 

「あっ、あああぁぁ!! やだ、気持ち、気持ち悪いです!!」

 

よく見ると魔物が発声した瞬間、彼女の左胸だけ僅かに膨らんでいた。そしてその膨らみは下へと綴り始め、腹部へと流れている。

 

「あぁぁ、身体、ぬるぬるして、それでひんやりして、いやぁぁ……! き、気持ち悪いです!!」

 

そう、先ほどまで胸を吸っていたのは混合型のワーム触手だった。一定量の魔力を吸い取ったためインナーの中から爆発し、粘液を撒き散らしたのだ。

インナーと肌に生温かい魔物の体温と、冷えた粘着液が絡みつき――とにかく彼女に不快感を与えていた。

攻撃も反撃も全ての思考が飛び、一刻も早く身体に付いた粘液を取りたい、気持ち悪い……この事で頭がいっぱいになる。

 

「はぁ、はぁ……! こんな粘液――わっぷ!!」

 

続いてうなじに吸い付いていたワーム、右肩付近に吸い付いていたワームが破裂し、顔にも飛沫した白濁液がかかり始めた。

 

「離れろ! 離れろですよ!!」

 

ほとんど動かない両手両足で懸命に動かそうとしても結局無意味に終わる。

咄嗟に魔法を放つが――

 

「きゃああ!!」

 

魔力に反応したワームが爆発し、拘束量を増やすだけ。

抵抗する事が逆に自分を追い詰めていた。

 

「おいおいおい、忘れたのか? 私のワームは魔力を吸い取りその魔力を粘液に変える。

つまり自分の魔力で破裂させたら、拘束力もその魔力分拘束されるのさ」

 

「そ、そんなこと一言も言ってないですよ!? わっ!!」

 

また一つ破裂し、今度は両足のももに粘着液のつり橋が出来上がる。

 

「そういえば言う前に言葉を遮られたんだったな。しかし……そろそろ全身粘液まみれで身体がキツイんじゃないかね?」

 

魔物の言うとおりだった。はじめに拘束されていた時と打って変わり、今では白い部分の方が多くなっていた。動きも徐々に鈍くなってきている。

特に右腕は餅のように膨らんでおり、最早動かしているのか判別出来ないほどだった。。

 

(魔法を放ったら拘束され、このまま耐えても吸収による爆発で粘液が増えるだけ――。この状況、本当マズいですね。やっぱり一か八か、魔法で全て吹き飛ばすしか――

 

……あれだけ吸収してもぴんぴんしている。頭に入っている夏や秋の魔法戦士ならもう変身解除しているレベルだが……。この魔法戦士、やはり危険だ。いまここで捕らえておかないと確実にカルティクス様の脅威になる)

 

「さて――もう十分愉しんだし、そろそろカルティクス様のところへ来てもらおうか?」

 

「奇遇ですね。ボクもそろそろ決着をつけようと思っていたんですよ」

 

ラピスは再び魔力を溜め始める――だがこの状況。

最後の一手がどう転ぶかも、分かりきったものだった。

 

「人間は呼吸が出来ないと死んでしまうらしいな?」

 

「!?」

 

Nはラピスの顔面へ触手ワームを飛ばす。

 

(まずい、ここで吸い取られたら――

 

「安心しろ。もう魔力を吸い取るなんて真似はしない」

 

Nがラピスへ手をかざし、拳を握ると――

 

ぱぁん!!

 

「んむぅううううう!!!!」

 

小柄で可愛らしい表情が粘液に覆われた。

鼻腔、口にぴったりと張り付き呼吸を完全に塞いでしまう。

 

「こいつは私の魔力にも反応する。つまり私が魔力を送れば一瞬でトドメをさせたのだ」

 

「んっ!! ん!!!!」

 

くぐもった悲鳴をあげながら動かない手を顔に近づけようとする。

拘束された全身をがむしゃらに動かしていることが、彼女の苦しさを如実に表していた。

 

「ん!! んっ、むぅぅうううう!!!」

 

上半身をぶんぶん揺らし、内股の下半身も左右に揺らす。

しかし分厚いガムはビッシリ絡みつき、べちゃぁという音を鳴らすだけ――。

僅かに見える透き通った肌はタコのように紅潮し、だらだらと滝のような汗が流れていた。

 

「んんんーーー!!! んんぅぅぅーーーーーーーー!!!」

 

次第に暴れる動作も鈍くなっていき――抵抗も痙攣へと変わっていく。

紅潮した表情はみるみるうちに青ざめ――

 

「んー、……んんっ……

 

弱くなっていく悲鳴――そして――

 

ちょろろろろろ……

 

インナー越しから太ももを伝い、粘液とは違う透明な液体が流れていく。

 

「ん……んんぅ………………

 

窒息による放尿と同時に彼女の動きも完全に止まった。

 

「勝負、あったな――

 

何度か魔物を倒したことのあるラピス・ノート。

しかし経験の浅い彼女は――粘液の魔物Nに敗北した。

 

 

 

……

…………

………………

 

「さて、このまま放置したら死んでしまうし――早くカルティクス様の元へ連れて行くか」

 

交戦の音も消え再び静寂に包まれた公園。

魔物が粘液の塊を持ち去ろうと動いた瞬間、新しい足音が聞こえてきた。

 

「まだよ」

 

人影が動くと粘液の塊は光に包まれる。その光に当たった粘液は蒸発するように消えていった。次第に周囲の粘液は全て剥がれていき、ぐったりと全身を濡らしたラピス・ノートが顔を出す。

 

「なっ――」

 

「ラピスを連れて行かせない」

 

「ハルティエル……」

 

魔法の光によって映し出された人影は――ピンク髪の魔法戦士【ハルティエル】だった。

エクスプロイットが起こした無心病事件を解決し、四法柱と同格以上の力を持つ魔法戦士。

そんな最大の脅威であるハルティエルが自身に対し敵意を向けている。Nは対峙するだけでも彼女に恐怖を覚えていた。

 

「戦うなら容赦しないわ」

 

(ハルティエルに私の力が通じるか試してみたいが――私の目的は十分果たした。ここでハルティエルと戦うのは自殺行為ですね)

 

「分かりました。今回はここまでとしましょう。ですがハルティエル、カルティクス様は確実にあなた達を手に入れます。それをお忘れなきよう」

 

そう呟くとNは公園の闇へと消えていった。

 

……そんなこと、絶対にさせない」

 

こうして短いようで長い夜は終わりを告げた。

 

 

「ハルぢゃあああああああん!!!」

 

翌日、ハルちゃんこと【春川 さつき】の部屋に魔法戦士たちが集結していた。

昨晩戦ったラピスも無事に回復し、涙と鼻水を垂らしながらさつきに泣きついている。

 

「おいおい、みっともねぇな。ってか汚れるから離れろよ?」

 

勝ち気な口調の【夏陽 裕子(ひろこ)】は呆れた笑みを浮かべラピスに伝える。

生まれながらにして緑髪をしており、それをボーイッシュなショートヘアーにしているのが特徴だ。

彼女は【夏のオーブ】の所持者であり【夏の魔法戦士:エテナイト】でもある。

 

「だってぇ、だってぇ……!!」

 

「ごめんねラピス。1人で任せちゃって」

 

そしてラピスの泣き顔を気にせず抱き寄せているのが先ほども紹介した【春川 さつき】。

ボブヘアーをしており、うなじには目立たないが僅かに癖毛が存在する。

汚いとか気にせず優しく抱き寄せる辺り、彼女の性格が表れているだろう。

【無心病事件】をラピスと一緒に解決させた功績を持ち、魔法戦士の中では一番の実力者を持つ――しかし若干抜けており危うい一面が存在する。

実際他の魔法戦士たちに助けられることも多かった。

 

「そういえばなんでボクが出かけたこと知ってたんですか?」

 

「冬人がね、起こしてくれたの。ラピスが1人で行っちゃったって」

 

冬人というのはさつきの弟。さつきよりはるかにしっかりしている。

 

「そうですか。冬人君には感謝しないとですね。ずびび」

 

「でも良かった。ラピスちゃんが無事で。カルティクスに捕まったらなにされるか分からないからね」

 

「アキちゃん……心配してくれてありがとうです」

 

穏やかな声色で話しかけているのがアキちゃんこと【秋山 しずく】。

丸い黒縁のメガネをかけており、尻まで伸びたさらさらのうす茶色のロングヘア-、そして赤いカチューシャリボンが彼女の特徴を表していた。

彼女は秋の魔法戦士【スカイオータム】であり、鉄壁の魔法能力を持っている。

 

「流石、経験者は違うな」

 

「なっちゃん、それは言わないでよ」

 

「あはは、悪い悪い」

 

秋山しずくはある事情でカルティクス側についていた事があり、魔法戦士たちと敵対していたこともある。

とはいえそれは昔の話で、今では魔法戦士たちの協力により無事こちら側の仲間に戻っていた。

 

「しかしどうするよ? 今回ラピスにしでかした一件、アタシは少しムカついたぞ」

 

「なっちゃんがカルティクスに対して怒ってるのはいつものことでしょ?」

 

「ボクのこと心配してくれるなんて……今日は雨でも降るんじゃないですか?」

 

「お前、アタシに対しては本当風当たり強いよな」

 

「あはは……。でもこれからどうしようか? 私たちも大分回復したし――

 

「次に魔物が現れたら私が行くよ」

 

さつきの話に対し、秋山しずくが率先して答えた。

 

「あのなぁアキ。それなら全員で行った方が――

 

「なっちゃんは傷が癒えてもまだ戦えないでしょ? それに全員で行ったらそれこそカルティクスの思うツボだよ。今回だってハルちゃんが幸せそうに寝てたから、ラピスちゃんを救出できたんだし……

 

「ごめんなさい」

 

幸せそうにと言われ顔を赤らめながら俯くさつき。

 

「確かにそうですね……。ボクと一緒に戦っていたらハルちゃんも捕まってた可能性あるです」

 

「そう、だから次はラピスちゃんは本来の仕事サポートに回って。私ならカルティクスのやり方よく知ってるし、すぐ対応出来ると思う」

 

「それならやっぱり私も行くよ」

 

「ハルちゃん、実はまだ本調子じゃないでしょ? だから私に任せて」

 

……分かった。でも危なくなったらすぐに行くからね」

 

「とりあえず当面の問題はカルティクスって事か。あー、アタシも早く戦いてーなー」

 

こうして、魔法戦士たちは次の戦いに備えるのだった。

 

 

…………場所は変わり、カルティクスの研究所。

無機質な壁に覆われた暗がりの一室――そこに銀髪の男がいた。

その男はエメラルドグリーンの培養タンクを見ながら、隣にいる魔物と会話している。

 

「大金星ですよカルティクス様!! まさか生贄に使う予定だった魔物がここまで奮戦してくれるとは!!」

 

意気揚々と話している魔物は紫のゴブリンと言ったような体型で、不気味なぎょろ目をしている。頭のイカれた研究員を魔物にしたら多分こんな感じだろう。

 

「確かにそうだな。ラピス・ノートのデータも大体取れた」

 

そしてこの銀髪の男こそが【カルティクス】。魔法戦士たちを捕らえ、利用しようと企む魔物。

傍から見れば人間と変わりない風貌だが、正真正銘魔物である。

 

「こいつはハルティエルと同格――そしてグレリーグを倒した本来の冬の魔法戦士よりも強い。魔力量、魔法力共に通常時のハルティエルより上だが――耐久力がない。そこを突けば容易に捕まえられるだろう」

 

(えっ? それよりあの分析能力をどうにかしないとダメじゃないですか?)

 

紫の魔物は驚いた表情を浮かべるが口には出さない。

 

「そういえばサンプル・Nの事なんですが、せっかくだし強化しても良いですかね? 今回の戦闘結果で色々手を加えたくなりまして――」

 

「好きにしろ。それと――氷耐性のある耐久型の魔物を一体造っておけ。造ったらラピスに仕掛けるぞ」

 

「へへへ、了解ですぜ。そういった仕事はこのゲロリクにお任せくださいな」

 

(いやぁ、そんな安直な魔物じゃ勝てないと思いますけどねぇ。それよりもNに自分で攻撃する手段を装備させて――顔を塞ぐ攻撃出来るなら、悪臭粘液とかも強そうだなぁ――。あとは尻尾とか作って、体内に飲み込んでしまえば、そのまま捕まえられるんじゃないか!? 体内では粘液風呂とか! そういえばもう一匹造ってみたい魔物も……。あー、もっと女の子をエッチな目に遭わせたい!)

 

紫の魔物【ゲロリク】は目を輝かせながら作業に取り掛かるのだった。

――これは余談だが氷耐性の魔物はラピスに難なく倒された。

「こんな浅はかな魔物でボクを倒せるわけないじゃないですか~、ぷくく」と言い残され、カルティクスのこめかみに血管が浮き出ていたのは、また別の話である。

 

 

エクスプロイット本拠地

 

人間を捕らえていた魔法空間を全て潰され、四法柱の三つを失った悪の組織【エクスプロイット】。

いま一番敗戦ムードを流しているのもこの組織である。

 

そんな本拠地で美しい黄緑のロングヘアーをなびかせ、妖艶さと同時に凛々しさも兼ね備えたプロポーション、絶対の自信に満ち溢れている紅の眼光をした女性は静かに魔法空間の空を見上げていた。

 

「ハイローズ様、我々はどのようにいたしますか?」

 

そんな静寂を切ったのは金髪でスーツ姿をしたヴァンパイアの魔物【アトリ】。そして彼女が語りかけた女性こそ現在エクスプロイットの全てを任されている【四法柱のハイローズ】である。

 

「裏切り者のカルティクスは魔法戦士を捕らえるために動き始めています。このままでは――

 

「分かってるから少し黙りな。私がここを離れるわけにはいかないんだよ」

 

エクスプロイット本拠地にはこの組織のボスが冬眠している。最後の四法である彼女が拠点を空けた隙にボスを叩かれてしまったらその時点で壊滅――そのためハイローズがここを動くわけには行かなかった。

 

「アトリ、他の四魔はなにをしている?」

 

アトリの額から汗が流れる。

 

「え、えーと。それがその……。サキュバスのアリトリーチェ様は男漁りに、メデューサのベリトア様は人間を石像にして愉しんでいたり、アルラウネのトリアーチ様はその、人間の女性を魔物化させて遊んでおります」

 

……全員、呼び戻してきな」

 

ハイローズは何事もなく喋るが、その声色はかなり低くなっていた。

 

「それと、あいつはどうしてる?」

 

「パピヨン様は自由な方なので、今は空霜市を満喫してるかと――

 

「全くあいつは――。本当に言うこと聞かないね」

 

「とにかくアトリ、今すぐその馬鹿共3匹を全力で連れ戻してきな。そいつらが戻ってき次第私も出る」

 

「はっ! 了解致しました!」

 

「カルティクス、しばらくはあんたを泳がせてやるよ。もし魔法戦士が捕まったならあんたから奪えば良いだけの話だからね」

 

「しかしまあ――、アバタイトだけじゃなくグレリーグも倒したんだ。カルティクスごときに負けてガッカリさせるんじゃないよ……ハルティエル」

 

ハイローズは小さく笑みを浮かべ、静かに心を躍らせていた。

 

 

これは――そんな三大勢力が空霜市を巡って戦う物語である。

 

 

 

次回予告

 

「カルティクス様、ゲームってご存知ですか? 人間の持つ娯楽で、携帯とかテレビってやつで遊ぶらしいです。私も人間の娯楽を少し嗜んでおりまして……見て下さいこの漫画。

実際にゲームの世界へ連れ込む事が出来るらしいです。そしてこの領域では能力が制限される。面白くないですか? 今回はそれをモチーフにした魔物を造ってみました。きっと魔法戦士を捕らえてご覧にいれましょう」

 

「私が行く。なっちゃんもハルちゃんも休んでて。ラピスちゃん、危なくなったらサポートよろしくね」

 

(私にはハルちゃんたちしか知らない仲間もいる。この子のためにも、絶対に負けない――

(……しずく)

 

次回:戦えないスカイオータム (多分)